本日は、家は家でも住宅のお金のお話です。

住宅購入の際、多くの方が「住宅ローン」を利用されますね。
10年の方もいらっしゃれば、35年ローンの方もいらっしゃいます。
本日の朝刊(2023年8月4日『日本経済新聞』)には「住信SBI、住宅ローン最長50年に」という記事がでていました。

ただ住宅にかかるのはローンだけではないのです!というちょっと頭の痛いお話です。
参考までに、こちらの記事もどうぞ。

住宅価格高騰中

昨今、住宅価格が高騰しています。
ウッドショックが、建材の値上げが、ということだけでなく、土地の値段も上がっています。

かつ建設業界の人手不足も本当に深刻なものがあります。
ここまでの人手不足というのがなかなか他の業界の方にはわかっていただけないくらい、本当に深刻な人手不足です。
最近、大阪の万博関連のニュースで、建設工事の価格の上昇や人手不足について目にする機会も増えましたが、人ごとではないくらい、建設業界には本当に大変な時代が来ています。
個人的には、人手不足だからこその建設業界、とても良いと思うのですが。

そんなこんなで、住宅の価格が高くなりすぎてしまい、50年ローンも登場しつつあるようです。
建設会社としても、年々高くなる建設費、無理のきかない工期、個人的には申し訳ない気持ちになることも多々あります。

一戸建てでもローンだけではない

一戸建てかマンションか。
自宅を購入する時に多くの方が検討されるかと思います。

マンションの場合には毎月の住宅ローン+管理費や修繕積立費が強制的にかかります。
一戸建ての場合には強制的にはかかりませんが、自発的な修繕のための積み立ては必要です。
(また固定資産税などその他かかるお金もあります。)

前回も公開しましたが、一般社団法人日本ツーバイフォー建築協会というところで「各部位のメンテナンスサイクル例」というのを発表しています。

https://www.2x4assoc.or.jp/build/durability/file/maintenance.pdf

点検費用込み?

最近カーディーラーさんなどで新車を購入する際には、1回目の車検までの点検やメンテナンス費用込みの金額を提示されるかと思います。

建設会社さんでも、10年目までに必要な工事費込みの新築工事価格を提示されるところもあるようです。
アイ建設では、透明性を高めるためにあえて、メンテナンス費用込みのご契約をおすすめすることはありません。
(もちろんご希望があれば、そうしたご契約も可能です。)

50年なら大規模修繕が最低でも2回

前回の記事では、建材によっては10年程度で大規模な修繕が必要です、と書きましたが、通常のものでも20年に一回は必要です。
50年住むとなると最低でも2回は大規模な修繕が必要です。

さらに水回りも50年間一度も交換しません、という方は珍しいかと思います。

もし、新築時に価格を下げるために「多くのメンテナンスが必要な建材」を選んだ場合、さらに回数が多くなります。
もし現在新築前に、価格を下げるためにここのランクを落として …というようなことをお考えの方がいらっしゃいましたら、ぜひ40年間、50年間でどれくらいメンテナンス費用がかかるかも検討してみてください。

光熱費

そして今回、新しい情報として …光熱費です!
最近、電気屋さんに行くと、エアコンや冷蔵庫に1年間の電気代目安が表示されていますね。
1年間でこれくらいなので、10年間でこれくらいの差が …というとこっちの高い方にしたほうが最終的にお得なのかな?という一つの判断材料になりますね。

これと同じことが新築住宅にもあります。
昨今、電気代の値上げは続いているのに、夏の猛暑は深刻だし、冬のヒートショックも心配です。
冷暖房、使わないわけにはいきません。

そこでアイ建設でも「東京ゼロエミ住宅」の申請受付を開始しました。
別途手数料や設備の変更が必要になる場合もありますので、申請をお考えの方は早めにご相談ください!