建設関係の仕事をしているというと、知り合いや知り合いの知り合いなどから、しばしば似たような質問をされます。
特に多いのが …
「調子が悪くなった建具や設備の直し方」「収納や手すり、ロールスクリーンなどの設置方法」そして「メンテナンスってしないとダメなの?」という質問です。
建具や設備の直し方や、収納やロールスクリーンなどの設置方法などについては、その都度個別にご質問いただくとして…
本日は「戸建てのメンテナンスしないとダメ?」問題です。
特に大規模でお金がかかりがちな「外壁」と「屋根」について考えます。
だいたい月に2回くらい質問されます
実は私、月に1〜2回くらいはメンテナンスについて質問されます。
今月は3回でした!
それだけ心配されている方が多いということなのかもしれません。
ただこれも一概にはいえない問題でして、使われている素材や工法によっても大きく異なります。
また正直、見た目が気になるなら直した方がいいよ、という箇所もあります。
一般社団法人日本ツーバイフォー建築協会発表の目安
そこでひとまず、一般社団法人日本ツーバイフォー建築協会というところで出している「各部位のメンテナンスサイクル例」というのをご紹介します。
自分でできる青色のところはいいとして…「大掛かりなメンテナンス」となっているオレンジのところに注目してみましよう。
特にお金がかかりそうな気がする壁と屋根。
最短で8年で「塗り替え」となっています。
これについて、本当にそんなにいるの?とよくきかれるので、多くの方が選択される「サイディング」と「金属製屋根」の場合について、サイディングの大手メーカーさん「ニチハ」さんが発表している目安をみてみましょう。
ニチハさん発表の目安
外壁材(窯業系サイディング)
物によっては本当に10年前後です!
外壁材(金属製外壁材・センターサイディング)
どのサイディングかによってメンテナンス頻度がかなり違う
14mmの厚さのサイディングの場合、確かに10年前後で最初の塗り替え工事が必要そうです。
(ただ通常、アイ建設は14mmのサイディングは使用しません!)
大半のサイディングだと、20年前後が外壁塗装の大まかな目安となりそうです。
みていただくと分かる通り、「窯業系サイディング」のほうがメンテナンス回数が多い傾向にあります。
屋根材(金属製屋根材・センタールーフ)
屋根の場合は10年前後でシーリング打ち替え、15年から20年ほどで塗り替えが推奨です。
外壁や屋根の工事には足場が必要
通常、外壁や屋根の工事では足場を立てる必要があります。
そのため、工事費が高くなる傾向にあります。
いずれにせよまずは、自分の家の壁や屋根は何でできている?というのをしっかり確認しておきましょう!