アイ建設はこれまで常に建築の「新しい工法」、「新しい試み」に挑戦し続けてきました。

昨今ニュース等でも報じられています通り、世の中の様々なものが値上がりしておりますが、建材の値上げも深刻です。
今後、ますます金属の高騰や原材料高による建材の値上がり、人件費の上昇が予想されます。

そこで今回、さくら構造株式会社さんの自社工法「スマートウォール工法」についての説明を伺ってきました。

今回お話をうかがった「スマートウォール工法」は壁式工法なのにシングル配筋。
壁式工法なのに、こんなに開口部を大きくできる!
という特別な工法です。

施工イメージはこんな感じです。
(ホームページの画像を参考にさせていただきました。)
左が通常の壁式構造、右が「スマートウォール工法」です。
四角がコンクリート、真ん中の線と丸が内部の配筋です。

うまくいけば、建材の量がかなり節約できそうです。
ということは、工事の手間が減り、工期が短縮できます。
それはつまり、建設費の節約につながります!

担当者さんによると、三分の二から二分の一くらいまで鉄筋の量が減らせるとのことです。

事前にホームページの資料を拝見し、予習してのぞみましたが、やはり気になるのは「ひび」についてです。

どうしてもコンクリートは乾燥で収縮します。
そのため、どんな工法でも「ひび割れゼロ」にすることはできません。

ただ、シングル配筋とダブル配筋とで、ひび割れのイメージが若干異なるとのことです。

単純化してイラストにしてみると、こんな感じだそうです。

通常の壁式構造の場合、細かいひびが多く入るイメージ、「スマートウォール工法」の場合、数は少ないけれど幅の大きなひびが入るイメージ、とのことです。

このひびを防止するために、骨材に石灰岩を使うなど、ある程度の制御は可能とのことです。

今すぐ計画があるわけではないのですが、今後もしかしたらこちらの工法の施工に挑戦する機会があるかもしれません。
その時はまた、工事経過も含めて詳しくレポートしていきたいです。