以前から当ブログやSNS等で、アイ建設は「埼玉県SDGsパートナー」の登録に向けて準備を進めています、とお伝えしていました。

https://www.pref.saitama.lg.jp/a0102/sdgs/sdgs_partner.html

アイ建設は以前より持続可能な社会へ向けた取り組み、働き方改革を進めており、エネルギーの削減、有給取得率100%、女性の雇用、女性管理職登用、高齢者雇用、全社員正規雇用、事業所の緑化、IT活用、テレワークシステム整備、協力業者様を含めた職場環境の改善等に積極的に取り組んできました。

それならばぜひ「SDGsパートナー」にも登録されたい!と合格を目指していたのですが、現在、追追試中です。

結局、不合格の「基準」がわからず追追試になってしまったと思うので、同じように困っている埼玉県内の企業の担当者様のために、県に問い合わせをしてわかった「基準」を共有したいと思います。
(もしかしたら担当者によって認識が異なるのかもしれません。)

これでお互いに合格できた暁には、同じ「埼玉県SDGsパートナー」として何かしら一緒に取り組みができたらと思います!

はじめに:県としての希望

  • 想定しているのは「中企業」/小規模事業者は想定していない
  • 全体:「指標の例」から選んでください(数字、金額を明記)
  • 「社会」:「彩の国ロードサポート」をしてください(のべ人数を明記)
  • 「環境」:コピー用紙、光熱費の削減を選んでください(1年間の数字を明記)
  • 「社会」:「子ども食堂」などに寄付してください(寄付金額を明記)
  • 「経済」:有給取得、残業時間の削減、女性の雇用を選んでください(具体的数値を明記)

「事業に関わる取り組み」はダメ

まず、「事業に関わる取り組みはダメ」とのことです。
「事業に関わる」とは何か?というと、たとえば「(ガソリン代削減など)エネルギー削減のためにテレワークを増やす」といったたぐいのことです。

エネルギー削減のためのテレワーク、オンライン会議などは3分野のどこにも該当しません、とのことです。
ただし、ハイブリットカーや電気自動車への買い替えは該当。
エネルギー削減につながるとするなら、年間のガソリン代や電気使用料を明示し、テレワーク等で年間どれだけ電気代を削減できるかを明示しなさいとのことです。

植樹等は「社会」扱い

「(事業所緑化の代わりに)団体を通して別のところに植樹を行う」あるいは「国産材推進のため県産の森林保全に協力する」といったようなことは「環境」とはみなされません。

こういった行為は無償労働を除き全て「寄付」とみなされるので「社会」欄に入れなければなりません。

地域産のものを使うのは「経済」

「社会」の例に「消費材料のうち地域産の割合を●%、2030 年までに▲%アップする」が載っていましたが、「(輸送のためのエネルギー削減につながる)(地元への貢献につながる)県内産の飲料や菓子、事務所用品、花卉を購入する」などは県内の企業を潤わせることになるので「経済」に入れなさい、とのことです。

具体的に数字を出せないものはダメ

たとえば事務所の緑化ですが、敷地に対して植木鉢の面積で具体的な数字を出すのか?という質問に対しては、「そういう緑化は想定していない」とのことでした。

あくまで事業所が広い会社で、未使用地の一部を緑地化してみる、放置状態の緑地を管理してみる、といったことを想定しているとのことでした。

また、地域経済のために地元産のものを購入したい場合でも、金額ベースで明示できないものは認められないとのことでした。

「指標の例」をすでに達成、物理的に不可能な場合は?

アイ建設は様々な取り組みをすでに行っており、「指標の例」で可能そうなものはすでに達成してしまっていました。またその他、うちの事業規模で達成できないものばかり …という場合はどうすべきか悩みきいてみたところ、次のようなものを提案されました。

  • 事業所の電力を敷地内に太陽光パネル設置等でまかなう
  • 障がい者施設に太陽光システムを寄付し、運営を行う
  • 小学校に教壇を提供する

小さい会社ではさらに難しいのではないかと思います。

またこうした取り組みを行いたい際にも、とくに相談先や県庁内の別部署の紹介などもしてくれないとのことです。

「社会福祉協議会」にきいてみよう

そこで、埼玉県内の別の市で熱心に社会貢献活動をされている方に相談してみたところ、川口の「社会福祉協議会」に相談してみるようにアドバイスをしてくれました。
こちらでは、大変有益な情報を得ることができよかったです。

目指してよかったこと

結局、今日までにかなりの時間を申請のために費やすことになってしまいました。
やってみてわかったことですが、この制度は、すでに努力している会社、零細企業は合格が難しくなります。

それでも、申請準備の過程で、いろいろな事業所様とお知り合いになれましたし、新たなお取引もできました。

彩の国ロードサポート、彩の国みどりの基金、県産材利用促進の制度、県産木製品、川の国応援団、川口の社会福祉協議会などについても詳しくなりました。

これらのいくつかは、これまで目にしたことがあっても特別に興味を持つことはありませんでした。全く知らなかったことも、今回知ったことで世界も広がりました。
これから活動での、新たな出会いも楽しみです。

ただ希望としては、こういった基準で合否が決まるなら、県には「SDGs云々」ではなく明確な基準をはじめから示してほしかったと思います。