無垢の床を採用してみる?
と思いネットで調べてみると、デメリットの一つとして必ずといっていいほどあげられているのが「冬に縮む」問題です。

これはなかなか難しい問題でして …

茶室や寺社等の施工を長年行ってきた「手刻み」を得意とする「名工」大工さんも、「結局、無垢の良さは万人に理解されるものじゃない。隙間ができたり、反ったり、その良さを理解できる人だけが使えばいいんだよ」といっていた程です。

とはいえ、どれくらいのものなの??というのは気になりますよね。
そこで今回はあくまで一例をお見せできればと思います。

施工する建材、お住まいの状況、物件状況等により大きく異なります。
あくまで一例となりますので、ご了承ください。

物件の概要

・11月施工(1年目)
・うづくり杉無垢材(梅江製材所製/厚さ15ミリ)
・窓は西向きのマンション

まず、平均はこれくらいです!

1ミリ程です。

一番狭いところでこれくらいですが、施工直後がこれくらい(かもう少し広い)だったと思います。

無垢の床材を貼るときには「スペーサー」という隙間を作るものを挟んで施工します。
ここの場合には、100均で売られているルーズリーフバインダーをカットして使用しました。

一番広がっているところで、これくらいでした。

こちらは、2ミリちょっとありますね。

これくらい広がってしまいますと、場所によってこんなもの(留めた金具)も見えてしまいます。
(もしや私が打ったやつかな …??)

ちなみに、大きく隙間があいていたところは、窓の近くのみでした。
日当たりが良すぎるからかな??

隙間の掃除が大変、という口コミも多く見られますね。
そこのところは正直、ロボット掃除機なのでよくわからないです。
今回じっくり見てみた限りでは、隙間にゴミが挟まっているような箇所はありませんでした。

私は友人との話のネタ用に日々じっくり観察しているので今回気がつきましたが、もし普通に生活していたら、変化に気が付かなかったかもしれません。

ただ、壁に貼った方は、かなり表面の反り&隙間がでています。
(WOODPROさんの5ミリ厚の杉板を貼っています。)

施工直後です。

そして今です。
一番隙間があるところでこれくらいです。
(初めから少しは隙間がありました。)

場所によっては反りで真ん中で割れてしまった箇所もあります。

個人的にはこの隙間を経験しても、杉の無垢材にして本当によかったと思っています。

ただやはり、木というのはこういうものなので、どうしても気になる方には、合板フロアや突板フロアをおすすめします。

また夏の時期には湿気で木もふくらむはずなので、夏に隙間がどうなったか、経過をお知らせしたいと思います!