先日、建設中の現場でTOTOさんの「バスリフト」を設置する機会がありました!
今回、設置と試運転をしてみたレビューです。
建材は建材でも福祉機器というジャンルの製品。
必要に迫られなければなかなか検討する機会はないかと思います。
とはいえ、病気や加齢、突然の事故で今までと同じ生活ができなくなってしまうことがあるかもしれません。
私はいつも、手すり等の設置の下地はどうしよう、車椅子になったらどうしよう、というのを考えすぎなほど考えてしまうところがあります。
というのも実は、仕事帰りに交通事故に巻き込まれ、自由に歩けなくなってしまった友人がいます。
救急車で運ばれてそれっきり、退院後も以前住んでいたアパートに一度も帰宅できず、急遽引っ越し、その引っ越し作業も人に頼まざるをえなくなってしまった、ということがありました。
若くてもいつ何時、何があるかわかりません。
福祉機器の設置は他人事ではなく、実は「自分ごと」です。
「バスリフト」って何?
電動でシートが上下に昇降してくれて、入浴のサポートをしてくれる製品です。
公式ホームページによりますと、おすすめは「ひとりで立ち座りができない方」「浴槽をまたいでの立ち座りが不安な方」「ひざや腰を曲げるのがツライ方」となっています。
普段生活していてあまり気にすることはないかもしれませんが、浴槽まわりは「転倒」等にも気をつける必要があります。
考えてみると、湯船に浸かるためには「浴槽をまたぐ」→「浴槽の下まで座る」→「浴槽の下から立ち上がる」→「浴槽をまたぐ」という一連の動作を行わなければなりません。
結構大変だと思います。
確かに、脚や腰を自由に動かせないことになったとき、もはや自宅でお風呂に入れないのか …となると、なかなか考えさせられるものがあります。
そんなときに!
これまで使用していた浴槽に工事なしで誰でも後からでも取り付けができるのがこの「バスリフト」です!
工事が必要ないので、賃貸住宅もOK!
どんなお風呂に取り付けられる?
TOTOのお風呂でなくても、「普通のお風呂」であれば設置が可能です。
四角いお風呂なら浴槽の横の「リム」(A)の幅、浴槽内部の幅(B)をしっかり測りましょう。
浴槽の内側に「アームレスト」、「ハンドグリップ」がある場合はさらに「図2」と「図3」の寸法を測定してください。
取り付けができないのはどんなお風呂?
- 浴槽の形状、寸法があわない浴槽(上記)
- 首もたれ(ヘッドレスト)付きの浴槽
- 底から泡が出る浴槽
- 丸型浴槽
- 大型浴槽
- 24時間保温浴槽
設置は難しい?コツは?
個人的には、簡単でした。
「施工説明書」をしっかり読みましょう。
(ちょっと説明がわかりにくいところが何箇所かありました。)
設置位置で悩む人もいるようなので、TOTOさんに確認した公式情報です。
壁からこの白いところまでが 6.9センチが推奨とのこと。
あと、ちょっと重かったです。
本体が15キロほどあります。
女性お一人で施行される場合には怪我をしないようお気をつけください。
どうやって使う?電源は?
座面を一番上に上げた状態がこちらです。
一番下に下げるとこんな感じです。
リモコンのボタンは2つのみでシンプルです。
(両面テープでお好きな場所に付けられます。)
電源は充電器です。
インパクトドライバー等のバッテリー(と充電器)のようなイメージです。
現状USB充電等には対応しておりません。
使い心地は?
お湯を張った状態で使用をしていないのでなんとも言えませんが …
こういった器具にありがちな、昇降が遅すぎてイライラ、というようなことがありませんでした。
むしろ思ったよりも動きが速く、ちょっとびっくりしました。
あとは毎日のように使用するとなった場合の耐久性と、水回りですので清掃のしやすさがどうか気になりました。
こうした製品の進化は日進月歩ですので、10年後くらいにどのように進化しているのか楽しみです!
注意:正しく使用してください!
詳しくはTOTOホームページをご覧ください: