ところで、問題です。
- エアコンの消費電力がより高いのは冷房使用時と暖房使用時のどちらでしょう?
暖房使用時!
エネルギー消費のおよそ4分の1が暖房によるもの
色々なメーカーのショールームなどでよく聞く話なのですが、冬場の暖房費用って実はとても高いんです。
総務省の「家計調査」でも1、2月が1年間でもっとも電気代が高い時期となっています。
資源エネルギー庁の「エネルギー白書2021」でも「家庭における年間のエネルギー消費のうち冷房の占める割合は2.7%であるのに対し、暖房は24.7%と大きくなっている」*1とのこと。
年間エネルギー消費のおよそ4分の1が暖房 …ときくとちょっとびっくりしますね。
とはいえ、冬場はヒートショックの危険もあるので、ただ寒さを我慢すれば良いという問題でもありません。
「夏涼しい家」より「冬暖かい家」?
ということは、光熱費削減、地球環境のためにも、「夏涼しい家」よりも「冬暖かい家」をつくることが大事な気もします。
ところが、光熱費が安いはずの冷房こそ、「暑い日にがまんする」という方が多いようなのです。
消防庁の発表によると、令和4年4月25日〜10月2日の間に熱中症で救急搬送された件数の39.4%が「住居内」とのこと。
どうしても「エアコンが苦手」という方は、こちらの記事を参考にしてください。
残りの約4分の3は何?
上記のデータは2021年のものでしたが、2022年のデータを見てみましょう。
暖房 25.1%
冷房 2.4%
給湯 27.8%
出典:令和3年度エネルギーに関する年次報告(エネルギー白書2022)
ええっ?!給湯器って、暖房以上なの?!
暖房使用量は地域や季節によって大きく変わりそうなのですが、給湯はそういう問題ではないですね。
なるほど、エコキュート等に補助金が出る理由がわかります。
とはいえ、お湯ってこんなにエネルギーを使うのですね …。
拙宅のガス代は安いと思っていたのですが、「追い焚きなしのお風呂」「洗面所・キッチン(食洗機除く)でお湯は使わない」生活をしているからですかね …?
*1 株式会社コバヤシ『コバヤシNews』 第335号、p.7.